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特集 膵癌と膵頭十二指腸切除術
膵頭十二指腸切除後の代謝
Pancreatic endocrine and exocrine function after pancreatoduodenectomy
田代 征記
1
,
村田 悦男
1
,
今野 俊光
1
,
後藤 平明
1
,
野浪 一道
1
,
横山 育三
1
Seiki TASHIRO
1
1熊本大学医学部第1外科
pp.513-519
発行日 1980年4月20日
Published Date 1980/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207417
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はじめに
膵頭十二指腸切除は1935年Whipple1)によつて乳頭部癌に対して始めて行なわれ,本邦では1949年(昭和24年)吉岡の成功例2)が報告されている.その後,手術手技の改良,I.V.H.やElemental Dietなどを用いる術前術後の管理の発達による手術死亡率も低下し,長期生存例が得られるようになり,膵頭十二指腸切除後の膵機能についても関心が向けられるようになつて来た.
そこで膵頭十二指腸切除術後の代謝の変動,とりわけ膵内外分泌機能の変動について自験例を中心に述べてみたい.
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