Japanese
English
臨床研究
総胆管切開適応因子の検討—「林の数量化第Ⅱ類」による判別分析
Indications for common duct exploration:analysis by Hayasi's Quantification theory
河野 保
1
,
川崎 繁
1
,
鈴木 豊
1
,
三品 寿雄
1
,
平尾 雅紀
1
,
森谷 尚行
1
,
畑中 恒人
2
Tamotsu KAWANO
1
1北海道勤労者医療協会中央病院外科
2道南勤労者医療協会函館診療所
pp.1883-1887
発行日 1979年12月20日
Published Date 1979/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207341
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はじめに
経皮経肝胆道造影法,逆行性胆道造影法等,直接性胆道造影法の進歩により,胆管内の結石の存在を診断する事は比較的容易になつて来ているが,胆嚢摘出術における遺残結石(unexpected stone)は4〜20%,平均5%内外に及ぶといわれており1-8),限られた臨床データにもとづき,あらかじめ(直接性胆道造影施行前,術前,総胆管切開前)胆管内の結石を科学的に予測する事は一般臨床上依然として重要な課題である.
また,従来より結石の存在を予測させる因子(黄疸歴,胆管炎,総胆管径の拡張,胆嚢内小結石,胆嚢管の拡張等)について数多く検討されて来たが1,9-16),それらは各因子のみの分析に終始する傾向が強く,各因子の関連性まで考慮し,総合的に検討され,結石の存在の予測にまで至つたものはほとんど見あたらない.
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