Japanese
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特集 CTスキャン
CTスキャン像の読み方—頭部疾患;出血
Diagnosis of intracranial hemorrhage by computed tomography
上村 和夫
1
,
後藤 勝弥
1
,
石井 清
1
,
井須 豊彦
1
,
山口 昂一
2
Kazuo UEMURA
1
1秋田県立脳血管研究所放射線医学研究部
2山形大学医学部放射線科
pp.361-368
発行日 1978年3月20日
Published Date 1978/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206913
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はじめに
Computed Tomography(以下CT)は,頭蓋内病変の形態学的診断に大きな影響をおよぼしたことは周知の通りである1-3).その中でも,頭蓋内出血巣の広がりの診断には,CTは特に偉力を発揮する.新鮮な出血巣は,CTでは高X線吸収域として描画されるが,出血後ある程度時間が経過したものでは必ずしも診断が容易でない場合もある.私共は過去1年半の間に,秋田脳研にて脳卒中を中心とした多数のCTを経験した6).本稿ではその経験を基に,脳出血とクモ膜下出血のCT所見について,実例を示しながら読影の基本をのべたい.
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