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特集 CTスキャン
CTスキャン像の読み方—腹部疾患;泌尿器系
CT scan of the urinary tract
平松 慶博
1
Yoshihiro HIRAMATSU
1
1東京女子医科大学放射線科
pp.381-386
発行日 1978年3月20日
Published Date 1978/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206915
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はじめに
ここでは腎,尿管,副腎について述べる.尿路は経静脈性尿路造影(IVP)というすぐれた検査法があり,一般にX線診断のしやすい臓器である.しかしながら,かなり大きな病変がIVPで見逃されることもしばしばある.これは腎,その他の臓器を平面的にとらえているためで,ここにCTという検査が新たに加わつたことにより,病変を立体的に診断することが可能になつた(図1).もちろんCTが従来のX線検査にとつて代わるということはまず考えられないし,CTと共に評価されるべき超音波検査も,これからは腎などの後腹膜臓器の診断には重要なものとなろう.腹部単純,及びIVPは血管造影,核医学検査,超音波検査などとお互いに補う検査としてのCTの適応と読影法について,EMI 5005の使用経験にもとづいて述べる.
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