Japanese
English
特集 鼠径ヘルニアの治療NOW―乳幼児から成人まで
乳幼児の外鼠径ヘルニア
Indirect inguinal hernia in infants and children
韮澤 融司
1
,
伊藤 泰雄
1
,
浮山 越史
1
,
渡辺 佳子
1
,
吉田 史子
1
,
牧野 篤司
1
Yuji NIRASAWA
1
1杏林大学医学部小児外科
キーワード:
外鼠径ヘルニア
,
乳幼児
,
診断
,
治療
Keyword:
外鼠径ヘルニア
,
乳幼児
,
診断
,
治療
pp.1333-1336
発行日 2008年10月20日
Published Date 2008/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102282
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要旨:乳幼児の外鼠径ヘルニア手術は,小児で行われる手術のなかで最も頻度の高いものである.胎生期に発生した腹膜鞘状突起の開存が原因とされる.診断にはヘルニアの膨隆の確認が必須である.膨隆の確認があやふやなままシルクサインの存在のみで手術を行ってはならない.手術はPotts法などの従来法と腹腔鏡下手術が行われている.いずれもヘルニア囊の高位結紮が行われる.再発率には差がないとする報告が多い.小児外科はヘルニアに始まりヘルニアに終わるという格言がある.合併症を限りなく少なくする努力を継続する必要がある.
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