Japanese
English
臨床研究
下部食道噴門部癌症例の検討
A study on cases of cancers of the lower esophagus and cardia
安藤 健一
1
,
中村 義彦
1
,
安部 隆二
1
,
黒川 喜勝
1
,
光山 昌洙
1
,
浜中 保三
1
,
平野 忠
1
,
肥田 寿人
1
,
吉田 知司
1
,
川嶋 正通
1
,
有馬 純孝
2
Ken-ichi ANDOH
1
1北九州市立小倉病院外科
2福岡大学医学部第1外科
pp.1631-1635
発行日 1976年12月20日
Published Date 1976/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206644
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はじめに
消化管をおかす癌腫の中で,下部食道噴門部癌の外科治療は一般的に開胸開腹を前提とすること,臓器欠損に対する再建法の問題合併切除の問題など多様性を有し特異な位置を占めている.近年,手術術式に改良がなされ,麻酔,輸血,輸液,術前術後管理の進歩に伴い比較的容易で安全な手術となつてきた.対象となる大多数の症例は諸臓器の機能予備力低下を示す高齢者であること,経口摂取不良のため低栄養状態にあること,しかも進行癌,末期癌が多いことから切除の対象となる症例は制約される.当病院における下部食道噴門部癌について切除症例の臨床的検討を行ない報告する.
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