Japanese
English
臨床経験
骨転移のある前立腺癌症例の検討
A Clinical Study of the Prostatic Carcinoma: patients with Bone Metastasis
泉 清治
1
,
林 泰夫
1
,
上村 光治
1
,
外園 不二夫
1
,
小糸 博文
1
,
伊達 徹
1
,
田中 宏明
1
,
高木 茂
1
,
緒方 博司
1
,
田中 耕治
2
,
工藤 惇三
2
,
片岡 康文
3
Kiyoji Izumi
1
1熊本労災病院整形外科
2熊本労災病院泌尿器科
3西日本病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kumamoto Rosai Hospital
キーワード:
前立腺癌
,
prostatic carcinoma
,
骨転移
,
bone metastasis
,
予後因子
,
prognostic factor
Keyword:
前立腺癌
,
prostatic carcinoma
,
骨転移
,
bone metastasis
,
予後因子
,
prognostic factor
pp.1215-1220
発行日 1990年10月25日
Published Date 1990/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900212
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抄録:前立腺癌の骨転移の診断がついてからの生存期間を中心に調査した.1984年から1988年までに当院を受診した未治療の前立腺癌患者数30例のうち,単純X線あるいは99mTc骨シンチグラフィーにて骨転移を確認された症例は14例であった.これらの初診時年齢は50歳から87歳,平均69歳,初発症状としては疼痛が多く,来院時症状(受診時主訴)は下肢の麻痺症状が多く,両者を通じ前立腺癌の局所症状としての尿症状は乏しかった.疼痛部位の単純X線上,明らかな異常を認めなくても,骨シンチではすべてに異常がみられた.治療法は,ホルモン療法を中心に一部除睾術,抗癌剤投与が併用された.初診後の生存期間は9ヵ月から5年9ヵ月で,平均3年5ヵ月以上生存しており,高齢発症者の生存期間は比較的若年者のそれより長い傾向にあった.
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