Japanese
English
臨床報告
鈍的外力による総胆管完全離断の1手術治験例
A case of complete transection of common bile duct due to blunt trauma
宮川 健
1
,
山本 修三
1
,
茂木 正寿
1
,
折井 正博
1
,
青木 清一
1
,
篠沢 洋太郎
1
,
須藤 政彦
1
Takeshi MIYAGAWA
1
1済生会神奈川県病院神奈川県交通救急センター外科
pp.1637-1640
発行日 1976年12月20日
Published Date 1976/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206645
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はじめに
鈍的腹部外傷による肝外胆管の損傷は,重複損傷,単独損傷の如何を問わず,きわめて稀なものとされており,わが国ではわずかに肝管損傷の1例が症例報告されたのみで16),その他に重症膵十二指腸損傷の報告中に総胆管損傷を伴つた記載のあるものや,記載の十分でない肝管損傷など4例を数えるに過ぎない.われわれは最近,十二指腸球部破裂,膵損傷を伴つた総胆管完全離断の1手術治験例を経験した.本損傷はハンドル外傷によるものが多く,今後漸増が予想されるので,文献的考察を加え報告する.
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