Japanese
English
臨床研究
術後胆管狭窄
Postoperative bile duct strictures
成末 允勇
1
,
岡島 邦雄
1
,
戸谷 拓二
1
,
藤井 康宏
1
,
曾我部 興一
1
Mitsuo NARUSUE
1
1岡山大学医学部第1外科
pp.1625-1630
発行日 1976年12月20日
Published Date 1976/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206643
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はじめに
胆道手術後後遺症のうち術後胆管狭窄(以下本症)は,早期に的確な治療が行なわれないかぎり,ひきつづいておこる肝病変のため,不幸な転帰をとるものもある.また,結果として予後良好な症例をみても,胆道再建の工夫のなさから,数回もの開腹手術を受けたものも多い.ひるがえつて本症の成因を考えるとき,本症の大多数が術中胆管損傷に起因するものである点,われわれ外科医は常に心して胆道手術にあたるべきである.
今回教室で経験した術後胆管狭窄例を検討し,各症例に多くの反省すべき点があるのを痛感した.ここに2,3の症例を呈示して,私見を述べたい.
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