Japanese
English
臨床報告
術後右結腸憩室標本の粘膜下リンパ濾胞組織所見
The histological findings of a nodular lymphoid tissue in the surgical specimens of the diverticulum of the right colon
村上 博圀
1
,
宗岡 熙
2
,
岡本 勲
3
,
草場 威稜夫
4
Hirokuni MURAKAMI
1
1済生会八幡病院外科
2済生会八幡病院病理
3済生会八幡病院写真
4九州歯科大学外科
pp.1057-1060
発行日 1975年8月20日
Published Date 1975/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206317
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はじめに
結腸憩室炎の時に,局所の粘膜下リンパ濾胞の反応がいかなるものかについて興味をもつた.16例の結腸憩室の手術例を通して得られたリンパ濾胞所見を観察し,特に右結腸憩室においては,回腸終末部のリンパ濾胞組織との関連性の有無についての考察をした.大腸の外科臨床における結腸憩室の見方にあつては,そのアプローチの仕方に異論があり,治療の方針に統一がない.臨床症状だけから結論しても,説得力のないことをよく知つている1-3)憩室炎およびそれに伴うゆ着,また,術後ゆ着症例を通して,腸のリンパ濾胞の反応がどうなのかを,取得手術症例から検討し,今後の考え方の一助にした.
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