特集 外来で診るリンパ腫・骨髄腫—治癒または長期共存を目指して
リンパ腫診療の進歩
【診療指針】
濾胞性リンパ腫
福原 規子
1
1東北大学病院血液・免疫科
pp.2095-2099
発行日 2015年11月10日
Published Date 2015/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223792
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ポイント
●限局期濾胞性リンパ腫(FL)に対する標準治療は放射線療法であり,一定の割合で治癒が期待されるが,晩期障害も考慮して治療選択する.
●“腫瘍量”(GELF規準)は,進行期FLに対する治療開始規準として広まりつつある.
●低腫瘍量・進行期FLの標準治療はwatchful waitingと考えられるが,病勢や患者の特性を考慮しながらリツキシマブによる早期介入を行うことも合理的な選択である.
●高腫瘍量・進行期FLの標準治療はリツキシマブ併用化学療法(R-Chemo)であり,奏功例に対するリツキシマブ維持療法は無病生存期間(PFS)を延長するが,全生存期間(OS)には寄与しない.
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