Japanese
English
臨床報告
空腸異所膵を伴う十二指腸嚢腫の1例
A case of duodenal cystoma associated with a heterotopic pancreas of jejunum
有本 重也
1
,
勝田 仁康
1
,
川嶋 寛昭
1
,
田伏 俊作
1
,
高山 勇
1
,
上山 庸弘
1
,
上山 健弘
1
,
西川 正一
1
,
内藤 行雄
1
,
永井 清和
2
,
石本 英夫
3
Shigeya ARIMOTO
1
1和歌山赤十字病院外科
2和歌山県立医科大学第2病理学教室
3石本胃腸放射線科
pp.1049-1056
発行日 1975年8月20日
Published Date 1975/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206316
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はじめに
十二指腸良性腫瘍,とくに球部以外の腫瘍はまれであるといわれてきたが最近その報告例は増加しつつある.これは球部より肛側十二指腸にも関心が払われるようになつたことはもちろんであるが,十二指腸内視鏡検査法の目ざましい進歩と普及,また膵疾患,胆道疾患診断法として発展した低緊張性十二指腸造影法等の診断面の進歩による所が大であると思われる.最近,私達はルーチン胃部レ線検査で発見し得た空腸迷入膵を伴う十二指腸嚢腫の1例を経験したので,本邦報告例と共に若干の文献的考察を加えて報告する.
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