Japanese
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臨床研究
空腸移植を併用した幽門側(BI法)広範囲胃切除術
Distal subtotal gastrectomy (Billroth-I) with jejunal interposition
松林 冨士男
1
Fujio MATSUBAYASHI
1
1佼成病院外科
pp.729-733
発行日 1975年6月20日
Published Date 1975/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206264
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はじめに
胃の高位に存在したり,波及している病巣に対し,幽門側広範囲胃切除を行なうと,残胃が小さくなり,いわゆる小胃症候群などの後遺症が残り,不都合を感じさせる.そこで噴門部切除を行なうと逆流性食道炎などの合併症が起こり,理想的手術とはいい難い,このような場合,むしろ胃全剔出術をすすめる人もあるほどである.
そこでわれわれはこのような場合,小さくなつた残胃と十二指腸の間に空腸を移植挿入するBI法形式の胃切除術を行ない,上述の術後障害を除去し,十分食餌もとれる満足すべき手術を行なつているので,これについてのべる.
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