増刊号 ERAS時代の周術期管理マニュアル
Ⅲ 術式別の術前・術中・術後管理
2.胃
幽門側胃切除術・幽門保存胃切除術
山下 裕玄
1
,
瀬戸 泰之
1
Hiroharu YAMASHITA
1
1東京大学医学部附属病院胃食道外科
pp.109-111
発行日 2014年10月22日
Published Date 2014/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200004
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最近の知見と重要ポイント
□幽門側胃切除術(DG)は,全国胃癌登録の結果に基づくと胃切除全体の約60%を占めており,胃癌手術のなかで最も多く行われている術式といえる.
□DG後の再建法としてはBillrothⅠ法(B-Ⅰ),Ⅱ法(B-Ⅱ)あるいはRoux-en-Y法(RY)があるが,B-Ⅰ,RYのいずれかを選択することが多い.
□幽門保存胃切除術(PPG)は,遠位側縁が幽門から4 cm以上離れている早期胃癌を対象とした縮小手術の位置づけであり,胃上部1/3と幽門前庭部3,4 cm程度を温存するものと胃癌治療ガイドラインに記載されている.
□PPGは全国胃癌登録の結果に基づくと胃切除全体の3%程度を占める.
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