Japanese
English
臨床報告
脈なし病の外科治療—炎症残存期の1例
Surgical treatment of pulseless disease:a case report of active stage
岡本 好史
1
,
松田 光彦
1
,
黄 秋雄
1
,
山中 浩太郎
1
,
渡辺 裕
1
Yoshifumi OKAMOTO
1
1大津赤十字病院外科
pp.735-738
発行日 1975年6月20日
Published Date 1975/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206265
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はじめに
脈なし病は大動脈弓分枝の閉塞性病変として本邦ではよく知られている.しかしながら,本症は頭側主幹動脈のみならず下行大動脈及びその分枝にも病変がみられるように,全身性であり,かつ進行性の大動脈炎症候群でもある.したがつて外科的療法に関しても問題が多い.
私共は炎症残存期の本症に対して,積極的にダクロン人工血管をbypass移植し,2年後の現在脳血流はよく保たれ,症状は著しく改善し良好な結果をえた.
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