Japanese
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特集 閉塞性黄疸
閉塞性黄疸を伴う膵頭領域癌の治療
Surgical treatment for carcinoma of pancreaticoduodenal area
佐藤 寿雄
1
,
小山 研二
1
Toshio SATO
1
,
Kenji KOYAMA
1
1東北大学医学部第1外科
pp.319-325
発行日 1975年3月20日
Published Date 1975/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206206
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はじめに
膵頭領域癌に対する唯一の根治手術である膵頭十二指腸切除術が一般化してすでに久しく,その直接成績はかなり向上しているが,遠隔成績は依然として満足すべきものではない.これは真の意味での根治切除が可能なほど早期に膵頭領域癌が発見されていないことによるが,今日まで画期的な早期診断法は開発されていない.したがつて現時点では与えられた症例を可能なかぎり根治的に切除し,同時に直接成績をより向上させることに努力すべきである.この観点にたつて,今回は教室における膵頭領域癌の治療成績を基にして特に膵頭十二指腸切除術の根治性に関与する因子を検討した結果を報告し,併せて直接成績を左右する黄疸肝の病態および黄疸解除後のその回復状態について述べる.
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