Japanese
English
臨床研究
胃切除後の蛋白・アミノ酸代謝
Protein and amino acid metabolism following gastric resectlon
安名 主
1
,
大町 俊夫
1
,
石井 一嘉
1
,
松下 昌光
1
Osamu YASUNA
1
1信州大学医学部第1外科
pp.1019-1026
発行日 1974年8月20日
Published Date 1974/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206100
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はじめに
胃切除後できるだけ短時日内に全身状態を改善させるために,術後の代謝動態の特徴を十分に理解しておき,それに基づいた食餌の内容,摂取方法の改良,あるいは薬剤による補助的療法を工夫することも望ましい.従来,胃切除後の蛋白・アミノ酸代謝については数多くの研究があるが,それぞれの研究では一つの面からの追究が進められていることが多い.そこでわれわれは過去6年間に得た成績をもとにして,各種胃疾患に対する胃手術の前後の動脈血清遊離アミノ酸,血清蛋白,アルブミン値,クレアチン,クレアチニン,および尿素窒素などの変動,アミノ酸の尿中への排泄,腎におけるアミノ酸クリアランス,腸管からのアミノ酸の吸収,15Nグリシンを指標とした蛋白代謝,総合アミノ酸経口摂取のアミノ酸代謝への影響などから胃切除後の蛋白・アミノ酸代謝について総合的に検討を加えた.
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