Japanese
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特集 胸部食道癌の外科
食道癌手術における再建術式とその選び方
胃を用いる胸骨後食道再建術
Esophageal reconstruction using the stomach in the retrosternal route
秋山 洋
1
,
檜山 護
1
,
宮薗 光
1
,
橋本 千暉
1
Hiroshi AKIYAMA
1
1虎の門病院・消化器外科
pp.743-747
発行日 1974年6月20日
Published Date 1974/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206055
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はじめに
胸部食道癌切除後の食道再建法については,再建に用いる臓器,挙上経路,吻合部位,吻合方法などの組合わせにより,極めて多数の手術方法があるように考えられている1).種類としては多いわけであるが,実際には食道癌の占居部位,進行程度,全身状態,できれば癌の類型をも斟酌したうえでほぼ妥当な食通再建術式が定まつてくるのではないかと思う.
現在までは,食道の再建術式の種類が非常に多いとの理由から各施設において再建食道に用いる臓器や,その挙上経路についておのずから特色をもたせ,各施設間でその優劣が論じられてきたようである.しかし,そのような時期はほぼ終りつつあり,今後は「このような臨床的条件下ではこの術式が良いと思われる」というようなある程度の術式の基準ができてもよさそうである.
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