Japanese
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特集 逆流性食道炎
術後逆流性食道炎とその対策—噴門部切除
Reflux esophagitis after cardia resection with its prophylactic
井口 潔
1
,
中村 輝久
1
Kiyoshi INOKUCHI
1
,
Teruhisa NAKAMURA
1
1九州大学医学部第2外科
pp.1105-1111
発行日 1977年9月20日
Published Date 1977/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206803
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はじめに
上部胃癌の手術には胃全摘が行なわれることが多いが,Cに限局した癌でリンパ節転移のないものには全摘の必要はなく噴門切除術(以下,噴切術)で十分であり,予後の面からも治癒切除例の5年生存率は全摘よりもよいことがわかつてきたので,今後噴切術の適応は徐々に拡大するものと思われる1).
一方,術後の病態生理の面からみると,噴門切除(以下,噴切)では逆流防止機構が消失する点は全摘と同じであるが,再建に際して残胃をどのような状態でどこに吻合するかが,逆流防止の点からも術後代謝の面からも問題となつてくる.
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