Japanese
English
特集 消化管の創傷治癒
異なる臓器間の吻合における創傷治癒—食道と小腸
Wound healing on the anastomosis between the esophagus and the jejunum
井口 潔
1
,
杉町 圭蔵
1
,
八板 朗
1
,
中村 輝久
1
Kiyoshi INOKUCHI
1
1九州大学医学部第2外科
pp.967-973
発行日 1975年8月20日
Published Date 1975/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206303
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はじめに
消化管の吻合法は消化器外科のもつとも基本的な手技であり,古くから十分に研究され検討されつくした問題であるにもかかわらず,低蛋白血症や副腎皮質ホルモン長期投与などの全身的悪条件あるいは食道再建術などの吻合部局所の悪条件の場合には縫合不全が皆無ではない.これを防止するには各消化管の解剖学的特性を十分に把握することが必要であり,異常環境下での安全な吻合にはそれなりのきめこまかい手技上の配慮が要求されよう.以下,この点に関するわれわれの実験成績を述べ,安全な食道小腸吻合について創傷治癒の面から若干の検討を加えた.
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