Japanese
English
綜説
胃全摘出術後の逆流性食道炎
Reflux Oesophagitis after Total Gastrectomy
桑折 慶長
1
,
井口 潔
1
,
松元 輝夫
1
,
松隈 守人
1
,
吉村 茂松
1
,
藏本 俊吉
1
Yoshinaga KORI
1
,
Kiyoshi INOKUCHI
1
,
Teruo MATSUMOTO
1
,
Morito MATSUKUMA
1
,
Shigematsu YOSHIMURA
1
,
Shunkichi KURAMOTO
1
1九州大学医学部第二外科学教室
1The 2nd. Surgical Clinic, Foculty of Medicine, Kyushu University
pp.717-725
発行日 1956年11月20日
Published Date 1956/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201869
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緒言
教室に於ては多数の長期生存胃全摘出例に就いて臨床的観察を行い,胃全摘出後には特徴ある臨床症状が発現する事を認め,所謂,無胃性症候群として既に屡々指摘報告して来た所である.最近,胃手術後の愁訴に関する問題が新しい角度から検討されて来たので,私共は教室に於て考案された写真用食道鏡を用い,胃全摘出患者の食道粘膜を観察した処,屡々,食道炎が存在し,患者に相当の苦痛を与えている事が明らかになつたので,之に就いて研究し,更に其の予防対策に就いても関心を払つているので,茲に報告し諸賢の御批判を仰ぐ次第である.
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