学会印象記
移植臓器保存—最近の進歩—第1回国際臓器保存シンポジウムより
出月 康夫
1
1聖マリアンナ医科大学外科
pp.74-77
発行日 1974年1月20日
Published Date 1974/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205960
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腎移植をはじめとする臓器移植が,今後わが国で治療法として普及するか否かは,もう少し広く屍体臓器が利用できるようになるかどうかにかかつている.人工腎臓が普及し,慢性血液透析患者の激増しつつある現状と,これらの患者の腎移植への切実な願いをかなえるためにも,わが国においても屍体腎の利用が実現されることがのぞましい.
すでに,腎移植,肝移植,心移植,膵移植などで屍体臓器が広く利用されている欧米諸国では,臓器保存に対する関心も高く,その研究が熱心に続けられている.
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