Japanese
English
綜説
臓器保存に関する研究
Studies on the Preservation of Organs
笠松 茂
1
Shigeru KASAMATU
1
1和歌山縣立醫科大學外科教室
1Surgical Department, Wakayama Medical College
pp.759-763
発行日 1952年12月20日
Published Date 1952/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201156
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摘出臟器の移植可能範囲時間を決定する爲,又体外保存臟器と移植臟器との比較に資する爲,各臟器摘出後刻々変り行く細胞構造の変遷を特にミトコンドリア(以下「ミト」とす)に重点を置いて観察した.抑々「ミト」は冷寒,温暖或は周囲のMedium何れにも頗る敏感で,摘出後短時間内に可成著明な形態的変化を来すことは文献に報ぜられている.然しその保存液の種類と保存温度とを同時に考慮しての研究は未だ之を見ない.浜教授は夙に臟器移植を臨床的立場より研究せられ,その一環として余に形態学的部門を委囑された.こゝに於て余は数種の臟器について研究し以下述べる樣な成績を得た.
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