Japanese
English
特別寄稿
癌の化学療法における副作用—とくに制癌剤の発癌性について
Side effects of cytostatic therapy with special reference to potential carcinogenic actions
シュメール ディートリッヒ
1
,
藤村 真示
2
SCHMÄHL Dietrich
1
,
Shinji FUJIMURA
2
1The Institute of experimental Toxicology and Chemotherapy, German Cancer Research Center
2千葉県がんセンター研究局生化学研究部
pp.1447-1450
発行日 1972年10月20日
Published Date 1972/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205694
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
がんの化学療法の副作用については,その「急性」の副作用ががん治療の歴史の当初から関心の的であつた.
これに属するものは,骨髄や腸粘膜の損傷,生殖機能や発毛の減退などであるが,これは,もともと生理的に増殖していた組織に対する毒性を意味し,白血球減少症や下痢や脱毛というような症状として現われる.
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.