臨床メモ
制癌剤副作用の防止について
近藤 達平
1
1名古屋大学医学部
pp.1219
発行日 1968年7月20日
Published Date 1968/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204658
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末期癌に対して,又いわゆる外科的根治手術に併用して,癌進行の抑制の為に,或いは再発防止の目的で制癌剤を使用する事は今日では色々の形で広く行なわれているが,癌に対し化学療法を行なう場合には細菌感染に対し化学療法を行なう時とは異なり個体とその個体から発生した腫瘍とは代謝が極めて類似している為必ず多かれ少なかれ副作用を伴うものである.一方疾病の治療を行なう時は生体に害を与えない事が前提条件であるから,制癌剤を投与するに当つては,殊にその大量を投与せんとする時には副作用を防止する事が極めて重要なことといえよう.
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