Japanese
English
特集 早期癌の外科治療
早期肺癌
Early lung cancer
池田 茂人
1,2
,
小野 良祐
1,2
,
難波 煌治
1,2
,
成毛 韶夫
3
Shigeto IKEDA
1,2
1国立がんセンター病院気管食道科
2国立がんセンター病院呼吸器科
3国立がんセンター病院胸部外科
pp.31-38
発行日 1972年1月20日
Published Date 1972/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205518
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はじめに
早期胃癌の5年生存率は90%以上を得ているのに,肺癌の治療成績は決してかんばしいものではない.この原因については多くの問題が存在するが,肺の臓器特異性によることが多い.すなわち,肺が実質臓器であり,しかも小循環系の血管がきわめて豊富なので,大循環系に対し転移の可能性が高いことが考えられている.
しかし近年,肺癌の早期診断法は著しく進歩し,とくにX線診断法の確立,気管支ファイバースコープの開発によつて,早期の肺癌の診断とくに確定診断が行なわるようになり,早期の肺癌の報告もしばしば報告されるようになつてきた.
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