Japanese
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特集 肺癌—新しい診療のポイント
早期肺癌の診断—X線・内視鏡的立場から
Roentgenologic and endoscopic diagnosis of early lung cancer
難波 煌治
1
,
塩谷 寿美恵
1
,
山内 俊忠
1
,
鈴木 明
2
,
西脇 裕
3
Koji NAMBA
1
1東海大学医学部第2内科
2国立がんセンター
3国立療養所松戸病院
pp.1219-1226
発行日 1977年10月20日
Published Date 1977/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206818
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はじめに
近年増加の一途をたどる肺癌も,われわれが実際に外来で診る限り進行癌の症例がほとんどである.このような進行癌の症例も外来受診以前から何らかの症状が持続していたというような場合は少なく,むしろ何らかの理由により胸部X線写真を撮り,異常影を発見されるというような場合が少なくない.
このような患者にいかに早く肺癌との診断をつけ,早期に治療を開始するかという問題の解決策の一つは肺癌の健康診断を徹底させることであろう.もう一つの方法は何らかの理由で病院を訪れる肺癌患者を見落さないことである.そのためには肺癌の病態を十分に理解した上で,少しでも肺癌を疑う場合には直ちに精査をするということが望ましい.
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