今月の主題 肺癌—最近の知識
肺癌の形態学的検査
気管支ファイバースコープの最近の進歩
池田 茂人
1
,
小野 良祐
2
,
栗原 正英
1
Shigeto IKEDA
1
,
Ryosuke ONO
2
,
Masahide KURIHARA
1
1国立がんセンター病院・内視鏡部
2国立がんセンター病院・放射科
pp.404-408
発行日 1981年3月10日
Published Date 1981/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217068
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気管支ファイバースコープを世界で初めて開発したのが1966年,第1号機(図1)は,フレキシブルには違いないが,操作性もなく,尖端部も弯曲させることができない.その後,数々の改良に改良を加えて,1968年にほぼ市販されるものができた1).本年は当初より数えて15年,世界を席巻する自動車,カメラ,そして電子機器とともに,気管支ファイバースコープは,文字通り世界を制覇している(図2).
しかしながら,その制覇を続けるためには,機器メーカーの改良に次ぐ改良とともに,われわれ気管支学にたずさわる医師たちの気管支に対する技術の普及と,向上と,そして倦むことのない努力が払われている.
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