Japanese
English
論説
手術侵襲と酸塩基平衡—とくに低K性アルカロージスについて
Acid base balance in the surgical patients, with special reference to the postoperative hypokalemic alkalosis
辻 秀男
1
,
中村 泰也
1
,
和田 浩一
1
Hideo TSUJI
1
1九州大学温泉治療学研究所外科
pp.841-845
発行日 1970年6月20日
Published Date 1970/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205128
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手術後にみられる電解質など各種代謝の変化は今日かなり詳細に知られている.そしてこれらの知見が手術の安全性を高めるのにきわめて大きな役割をはたしていることは疑う余地がない.
このさいに認められる代謝変化は諸種内分泌機能を仲介として手術侵襲に対して生体が示す防衛機能にほかならない.しかしこのような防衛機能はときとしてかえつて生体に不利になる場合のあることが知られている.また術後反応の正常なパターンから逸脱した異常反応を示すものもある.これらに対して適切な処置を行なうことは術後管理における一つの要点であろう.
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