Japanese
English
論説
腸管重複症—自験例2例と本邦の統計的観察
Duplication of alimentary tract
池田 恵一
1
,
大神 浩
1
,
中原 国広
1
Keiichi IKEDA
1
1九州大学第二外科
pp.833-839
発行日 1970年6月20日
Published Date 1970/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205127
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腸管重複症(消化管重複症)(Duplication of alimentary tract)とは,Ladd & Gross1)の提唱に従い,従来,腸管嚢腫enterogenous cyst, ileum duplex, jejunal duplex,胸腔内胃嚢腫等と呼び馴らされていた一連の疾患の総称であり,いずれも,小腸では腸間膜付着側に発生し(胸腔内では,後縦隔,胃では大彎側,直腸では背側),消化管と密に接して,内面では消化管粘膜で被われ,その壁には平滑筋層を有している.
私共は,回盲部および小腸にそれぞれ発生した腸管重複症の2例を経験したので,従来の本邦報告例を統計的に観察し,いささか考察を加えて報告する.
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