Japanese
English
Bedside Teaching
手術後の酸—塩基平衡—特に術後アルカローシスについて
Acid-base Balance after Operation with Special Reference to Postoperative Alkalosis
佐藤 光男
1
,
山中 郁男
1
Mitsuo Sato
1
,
Ikuo Yamanaka
1
1順天堂大学医学部麻酔科
1Dept. of Anesthesiology, Juntendo Univ. School of Med.
pp.135-140
発行日 1974年2月15日
Published Date 1974/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202592
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順天堂大学病院にICU (intensive care unit)が設立されたのは昭和39年秋のことで9年余になる。この間われわれ麻酔科医は救急蘇生および長期人工呼吸等をはじめとして,しばしば血液ガスおよびpHの面から重症患者の全身管理に参加することが多かった。
アチドーシスの危険なことは従来より知られており,しばしば心停止をきたすもととなり,また,ショック等ではその早急な改善が叫ばれている。Camartaら1)によれば,critically in patientsで急性心停止をおこし停止直前にアチドーシスが著明であった99例のうち1例を除いて全部に蘇生が不成功であったという。これらの症例は呼吸循環系にprogressive failureがあったものばかりで,やむをえないことではあるが,アチドーシスの危険性を十分に物語っているといえよう。
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