Japanese
English
症例
術後吻合部潰瘍の5例
5 cases of marginal ulcer after gastrectomy
鳴海 弘泰
1
,
中内 幸郎
1
,
杉沢 利雄
1
,
松野 耕治
2
,
嶋野 松朗
2
Hiroyasu NARUMI
1
,
Kôji MATSUNO
2
1公立金木病院外科
2弘前大学第2外科学教室
pp.407-411
発行日 1968年3月20日
Published Date 1968/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204549
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はじめに
胃・十二指腸潰瘍に対する外科的治療として,胃切除術が広く行なわれているが,近時その手術死亡率もきわめて低率となり,またその治療成績も良好となつている.しかし一方,この胃切除を含めた各種胃手術後にも,時としていろいろの合併症ないし後遺症の発現が認められる.その一つとして術後吻合部潰瘍があり,その報告も散見されるが本邦では比較的少ないとされている1).
われわれも,今まで約10年間に胃・十二指腸潰瘍,および胃良性腫瘍の胃手術例107例のうち5例(第1表)に術後吻合部潰瘍を経験したのでここに報告し,あわせて2,3の文献的考察を加えたい.
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