増刊号 ERAS時代の周術期管理マニュアル
Ⅳ 術中・術後合併症とその管理
1.消化器系
吻合部潰瘍
藪崎 裕
1
Hiroshi YABUSAKI
1
1新潟県立がんセンター新潟病院消化器外科
pp.247-250
発行日 2014年10月22日
Published Date 2014/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200047
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最近の知見と重要ポイント
□吻合部潰瘍(anastomotic ulcer,stomal ulcer)とは胃切除後症候群の器質的障害の1つである.
□診断と治療には胃手術の既往の有無と詳細を確認することが必須であり,診断後には胃酸分泌動態を正確に把握することが的確な治療を行ううえで有用となる.
□古くから提唱されている疾患概念ではあるが,H. pyloriに対する除菌や機能温存縮小手術が行われている現況から,今後も臨床的に重要な疾患であると考えられる.
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