Japanese
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特集 血管の外科
研究と報告
Marfan症候群に伴う心血管異常の手術について
Surgery of the cardiovascular leision in Marfan's syndrome
新津 勝宏
1
,
阿部 実
1
,
今 達
1
,
村井 正之
1
,
岡村 宏
2
,
細井 靖夫
2
,
斉藤 春悦
2
Katuhiro NIITSU
1
,
Hiroshi OKAMURA
2
1岩手医科大学第一外科教室
2岩手医科大学麻酔科教室
pp.865-869
発行日 1967年6月20日
Published Date 1967/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204336
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はじめに
Marfan症候群1)2)とは,蜘状指症(Arachnodactyly)長頭症(Dolichocephaly),筋萎縮,眼異常,心血管異常を特長とする結合織のDystrophyで,先天的,家族的疾患である.最近われわれは心血管異常としてボタロ管開存を伴う定型的な本症を経験したが,さらにファロー四徴症を伴う1例およびボタロ管開存を伴う1例をそれぞれ経験した.かかるMarfan症候群に伴う心血管異常の頻度3)4)はかなり高いといわれるが,本邦においてはその明確な記載は少なく,また外科手術の報告もまれである.心血管異常を主訴として来院した3例を中心に考察を加える
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