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特集 血管の外科
研究と報告
本邦における舌血管腫の統計的観察—自験例を加えて
Hemagioma of the tongue in Japan
戸谷 拓二
1
,
神野 高光
1
,
三輪 恕昭
1
Takuji TODANI
1
1岡山大学第1外科教室
pp.859-863
発行日 1967年6月20日
Published Date 1967/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204335
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はじめに
舌に発生する腫瘍は,悪性腫瘍とくに舌癌がもつとも多く,良性腫瘍は非常に少ないとされている.西山ら1)によれば耳鼻科外来の舌疾患の占める頻度は2.0%であり,そのうち舌血管腫は3.6%にみられ,以下乳頭腫,線維腫,リンパ管腫,粘液嚢腫の順に散見すると報告している.舌血管腫に関してこの報告はそのほとんどが耳鼻科方面で発表され,本邦では根岸2)の報告以来,伊達3)の15例,岡本ら4)の33例,渋井ら5)の47例の統計をみることができる.われわれは自験例の1例の症例報告とあわせて,本邦文献にあらわれたものをもれなく集計し57例の舌血管腫の統計的観察をおこなつた.
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