経験と考察
Marfan症候群の手術経験
仲田 紀彦
1
,
柳迫 康夫
,
君塚 葵
,
坂口 亮
1心身障碍児総合医療療育センター 整形外科
キーワード:
Marfan症候群
,
X線診断
,
脚長不等
,
関節固定術
,
股関節脱臼-先天性
,
骨長延長法
,
骨ワイヤー
,
脊柱側彎症
,
脊椎固定術
,
内反足
,
致死的転帰
,
人工器官移植
,
膝蓋骨脱臼
,
反復性脱臼
,
骨移動術
Keyword:
Arthrodesis
,
Bone Lengthening
,
Bone Wires
,
Clubfoot
,
Hip Dislocation, Congenital
,
Marfan Syndrome
,
Leg Length Inequality
,
Radiography
,
Scoliosis
,
Spinal Fusion
,
Fatal Outcome
,
Prosthesis Implantation
,
Patellar Dislocation
pp.1062-1066
発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2017399265
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Marfan症候群4例の長期成績について検討した。症例1は15歳女児で、股関節脱臼に対し股関節固定術を施行した。症例2は17歳男児で、脊柱側彎症に対しTh11~L4前方固定術を施行し、術後2年でロッドの破損がみられたため、後方固定術を追加した。症例3は9歳女児で、脊柱側彎症に対しTh8~L4 Harrington-Luqueワイヤリング手術を施行し、術後3年でRisser-Cotrelギプス矯正を行った。症例4は11歳女児で、生後6ヵ月時に先天性内反足に対し両側後内方解離術を行い、今回、左習慣性膝蓋骨脱臼を生じたため外側解離術、内側縫縮術、Campbell手術を施行し、12歳時に左足に内側解離術、Evans手術、前脛骨筋腱外方移行術を行った。症例1は20歳時に突然死したが、他の3例は20年以上経過観察が可能で、いずれも術後経過良好である。
©Nankodo Co., Ltd., 2017