学会印象記
癌治療研究の進歩と外科
三輪 潔
1
1国立がんセンター外科
pp.542-545
発行日 1967年4月20日
Published Date 1967/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204287
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第4回日本癌治療学会総会は1966年12月8日と9日の2日間にわたり,大阪の日本生命ビルと大阪大学講堂において開催された.3年前,日本癌学会から分離して,京都,千葉,仙台と巡つてきた本学会も次第に盛大となり,癌の臨床的治療研究の学会として,独自の重大な役割をもつようになつてきた.そして今回は初の試みとして,肺癌学会,癌学会と同じ大阪において,しかも各会長の緊密な連繋のもとに,12月5日から直列に並んで行なわれたのである.このように癌に関する主要な学会が1ヵ所に集まつて,それぞれの特徴を生かし,それぞれの使命を帯びて発展していくことは,誠に喜こぶべき現象と痛感した次第である.
さてこのような総合的学会の1つの表現として,3つの合同シンポジウムがもたれたが,癌学会と癌治療学会の合同シンポジウムとして,12月7日の午後,「癌の免疫療法」というシンポジウムが行なわれた.
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