学会展望
癌治療研究の進歩と産婦人科—第2回日本癌治療学会から
藤原 幸郎
1
1東京医大
pp.202-204
発行日 1965年3月10日
Published Date 1965/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203236
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第2回日本癌治療学会は11月19,20,21日 の3日間千葉市において開催された。婦人科関係の会員の大部分は,癌学会,臨床大会にひきつづいての本学会という訳で多少学会疲れの気味の様に見受けられたが,一般講演は各分科会共20日に集められ,特別講演及びシネクリニックを19,21両日に行なう新形式に,膨大な内容の学会も整然と進められた。
婦人科分科会長として千葉大学御園生教授が当られ,婦人科関係の演題はすべて第3会場の県庁講堂で行なわれたことは,婦人科関係会員としては非常に便利でもあつたが,他科の動向をうかがい,かつ癌の臨床において他科と協力の機会を作る点で数少ない好機であるこの学会の意義を多少とも減殺したのではないかと残念でもあつた。
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