学会シンポジュウムから
内分泌過剰症の外科
桑原 悟
1
1烏取大学
pp.891-892
発行日 1966年7月20日
Published Date 1966/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204022
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下垂体については京大半田教授が担当された.ここで問題になるのはアクロメガリーである.一般的には治療を要しないが,眼症状の進んでいるものでは,放射線治療をおこなう.しかし急性形で,現在進行している時期では,開頭手術が考えられる.半田教授は下垂体を経鼻的凍結さす法を提唱され,良好な結果をみたという.手術時,しかしいつも,生長ホルモン過剰状態であつたとは言えない.Cushing病は外科的に副腎手術がおこなわれ,下垂体にたいしては,手術はおこなわれない.放射線療法かおこなわれる.
これにたいして,新潟大学植木教授の発言があつたが,要は下垂体ホルモンの定量が問題であるという.ことに臨床的には簡便ということが最優先的に考えられなければならない.
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