特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか
内分泌疾患
バゾプレシン分泌過剰症(SIADH)
村瀬 孝司
1
,
大磯 ユタカ
2
1名古屋第一赤十字病院内分泌内科
2名古屋大学大学院医学系研究科糖尿病・内分泌内科学
pp.424-427
発行日 2006年11月30日
Published Date 2006/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101569
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バゾプレシン分泌過剰症(SIADH)は抗利尿ホルモンであるバゾプレシン(AVP)の過剰分泌により尿希釈障害を生じ,体内水貯留から低ナトリウム(Na)血症をきたす症候群である.種々の原因で起こり,患者にはなかなか理解しにくい疾患概念である.実際の療養指導では水制限の指示が重要になるので,なぜ水制限をしなければいけないのか,低Na血症によりどのような症状が出るのかを説明することが重要である.
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