Japanese
English
論説
イレウス死因と腸内細菌—とくに大腸菌群
Clinical and Experimental Studies on the Cause of Death in Acute Intestinal Obstruction with Special Reference to Intestinal Bacterial Flora, Especially Coli-group Bacilli
松倉 三郎
1
,
代田 明郎
1
Saburo MATSUKURA
1
,
Akiro SHIROTA
1
1日本医科大学松倉外科教室
pp.321-329
発行日 1966年3月20日
Published Date 1966/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203913
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I.緒言
イレウス患者の生体内における生理機構の混乱は想像以上のものがあり,外科的手術によつてその原因の除去,あるいは罹患腸管の切除,あるいは糞瘻造設等の適切なる処置が施行され得たとしても,その予後は決して楽観を許さないことはわれわれ実地臨床医家のしばしば経験するところである.
すなわち患者に満足すべき手術と術後の十分なる水分電解質の補給等が行なわれ,安心していると患者が忽然として鬼籍に入り,われわれ外科医を驚かすことがある.
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