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特集 癌の補助療法・2
食道癌の補助療法—食道内挿管法について
Palliative treatment of cancer of the esophagus by means of Intubation of the esophagus and the cardiac partion of the stomach
中山 恒明
1,3
,
遠藤 光夫
2
Komei NAKAYAMA
1,3
,
Mitsuo ENDO
2
1東京女子医科大学
2東京女子医科大学外科
3前:千葉大学
pp.181-190
発行日 1966年2月20日
Published Date 1966/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203887
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はじめに
麻酔,術後療法の進歩と共に,胸部食道癌に対する根治術も著しく進んできた.しかし諸家の報告では,手術死亡率は20%前後とかなり高い.一方,入院患者に対する切除率をみると,Macmanus46%,Mustard 24%,Miller 43%と低く,教室でも約60%と他疾患に比べかなり低くなつている(第1表).
そこで切除不能食道癌に対する姑息療法も大きな意義をもつてくる.患者の一番の悩みである"食物が通らない""唾液やぬるぬるがでる"ということを改善し,栄養の補給を目的としたもので,従来いろいろのことが試みられてきた(第2表).
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