症例
早期食道癌の1例
中山 恒明
1
,
遠藤 光夫
1
,
太田 八重子
1
,
羽生 富士男
1
,
岩塚 迪雄
1
,
小林 誠一郎
1
,
榊原 宜
1
,
山口 慶三
1
,
野本 昌三
1
,
木下 祐宏
1
,
浜野 恭三
1
,
御子柴 幸男
1
,
山田 明義
1
,
鈴木 博孝
1
,
鈴木 茂
1
,
井手 博子
1
1東京女子医大消化器病センター
pp.683-688
発行日 1967年5月25日
Published Date 1967/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403200097
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Ⅰ.はじめに
近年食道外科の進歩につれ,手術死亡率の低下とともに,食道癌でも早期発見の努力がなされてきている.われわれは,昨年春の内視鏡学会総会で,いわゆる早期食道癌の一治験例を報告したがその後,全国で3〜4例の報告をみ,このたびさらに1例経験したので,ここに紹介,若干の検討を加えてみた.現在まだ,胃における早期癌のようにはっきりした定義や分類のきまっていない食道癌のこととて,ここでわれわれの考えた胃早期癌と癌浸潤が粘膜下層までで,淋巴節転移のないものという定義がはたして適用されるかどうか分らないが,ともかくこれにあてはまった症例として報告する.なお,本例は41年11月の早期胃癌研究会で報告した.
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