雑感
"病室のいけ花をながもちさせる簡単な方法"
浦田 卓
pp.1456
発行日 1965年10月20日
Published Date 1965/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203795
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花は病人の療養生活に"うるおい"を与え,気分の転換をうながすのみならず,ときには"生きる意欲"をかきたてて,"起死同生"のきつかけとなることさえあるのです.したがつて,病院では花が療養に欠くことのできはい要素の一つとなつており,しばしば病院自身の消耗備品の一つとなつているばあいもあります.
ところで,いけ花は,病室に備えつけられる花のなかでは,かなり重要な部分となつていますが,さいきんのように中央煖房方式をとる病院では,むかしのような開放的な病院とちがつて,室温もかなり高く,毎日花器の水を換えないと,いけ花は急速に萎んでしまうばかりでなく,茎が腐敗して不快な悪臭を放ち,かえつて逆効果さえおこしかねません.
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