Japanese
English
薬剤
外科的感染症におよぼすカナマイシンの態度について
The effect of the Kanamycine for the Surgical Infection
長田 博之
1
,
大庭 宗三郎
1
,
宮崎 昌之
1
Hiroyuki OSADA
1
1国立大阪病院外科
pp.325-329
発行日 1961年4月20日
Published Date 1961/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202741
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
外科領域における細菌の感染に対しては,滅菌,消毒の方法によつて,疾病の治癒機転の促進をはかつて来たが,腹部内臓領域では手術部位の細菌汚染によつて治癒機転が障害され,期待した成果が見られない事実が多い.ために,腸内の無菌化は木炭,Naphtholene,Jodform,Chlorineで実験されたが,Sulfa剤,各種抗生物質の出現によつて新たな光明を得るようになつた.多くの抗生物質はそれぞれ特異的な抗菌性スペクトラムと生物学的性状をもつために,使用時には充分の検討が必要である.
Streptomyces Kanamyceticusの産生するKana-mycin(以下K.M.と略す)も同様に特異的な抗菌スペクトラムと生物学的性状をもつ.
Copyright © 1961, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.