Japanese
English
綜説
胆管撮影所見より見た我国の所謂無石胆嚢炎
Cholangiographic Observation on So-called Stoneless Cholecystitis of Japan
福島 高文
1
,
久保 七郞
1
,
津島 惠輔
1
Takafumi FUKUSHIMA
1
,
Shichiro KUBO
1
,
Eisuke TSUSHIMA
1
1弘前大学医学部槇外科学教室
1Surgical Clinic, School of Medicine, Hirosaki University.
pp.141-146
発行日 1956年3月20日
Published Date 1956/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201775
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まえおき
我国に於ては無石胆道疾患は極めて多く,その解明は一般臨床家の一大関心事でなければならない.それにも拘らず従来より胆道撮影は主として胆石症殊にその診断的意味で用いられていた傾向にあつた.福島1)はさきに所謂無石胆嚢炎を主とせる2,3胆道疾患に術後胆道撮影を行い,その胆管影像の所見と撮影に先立つて測定せる胆道基礎圧,及び発痛値等を総括することに依つてこれ等胆道疾患の病的生理迫求を試み,弘前医学誌上に発表した1,2).今回はその後の症例を追加し,更にそれ等症例に併用した生理的試験の成績からそれ等疾患の際のオツジ氏筋の態度に就て一層精密な検討を加えてみた.
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