Japanese
English
臨床報告
化膿性腹膜炎に随伴して発症した急性無石壊疽性胆嚢炎の2例
Two cases of acute acalculous gangrenous cholecystitis complicating suppurative peritonitis
森田 隆幸
1
,
宮城 島堅
1
,
伊坂 直紀
1
,
吉原 秀一
1
,
三上 勝也
1
,
佐々木 睦男
1
,
今 充
1
,
村田 光畿
2
,
成田 博美
2
Takayuki MORITA
1
1弘前大学医学部第2外科
2健生病院外科
pp.1187-1190
発行日 1984年8月20日
Published Date 1984/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208794
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はじめに
急性胆嚢炎は臨床では良く経験する疾患であるが,その大部分は胆嚢管あるいは胆嚢頸部に結石が嵌頓して発症する胆石胆嚢炎である.一方,急性胆嚢炎の特殊型としては,術後胆嚢炎を含む無石胆嚢炎が知られているがこれらの疾患は頻度は稀ながら,経過が急激で予後不良となる症例が多いため,臨床上注意すべき疾患とし,その成因も含め最近注目されている.
最近,われわれはS状結腸切除術後縫合不全および絞扼性腸閉塞による化膿性腹膜炎に随伴して発症した2例の壊疽性無石胆嚢炎を経験したので,若干の考察を加え報告する.
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