Japanese
English
症例
興味ある義肢を装着せる先天性脛骨欠損症の症例
A Case of the Congenital Tibiadefect
高橋 喜美雄
1
,
成田 英三郞
1
Kimio TAKAHASHI
1
,
Eizaburo NARITA
1
1弘前大学医学部整形外科
1Orthopedical Surgery of Med. Dep. HIROSAKI University
pp.483-484
発行日 1955年7月20日
Published Date 1955/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201647
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緒 言
先天性骨畸形の中で先天性脛骨欠損症は比較的稀な畸形とされているが,欧米に於ては1841年にOttoが初めて1例を報告して以来,その後Joachimsthal(1894)は自家例と共に33例を記述し,Pèter Bede(1906)は55例,Robert Allerenschau(1925)は自家例3例を,Nuzziは自家例を合わせて81例を蒐めた事を記述している.又Andre Bertaux(1921)も自家例とも75例を報告している.我邦に於ては金子博士(大正5年),住田博士(大正6年)及び松本氏(昭和2年)の手術報告例を見てより,昭和12年神川,橋場両氏に依る手術例と鈴木氏の診察報告の1例があるが,それ以来殆んど報告例を見ない.
我々は青森県下の身体障害者の巡回診療を行つた際に先天性脛骨欠損症の1例を発見したので,ここに報告する次第である.
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