Japanese
English
臨床経験
先天性脛骨完全欠損症の治療経験
Three Cases of Congenital Total Absence of the Tibia
野沢 隆人
1
,
井澤 淑郎
1
,
亀下 喜久男
1
,
内田 俊彦
1
,
村山 博人
1
,
大沢 俊和
1
,
陣内 一保
2
Takahito Nozawa
1
1神奈川県立こども医療センター整形外科
2神奈川県立こども医療センターリハビリテーション科
1Department of Orthopedic Surgery, Kanagawa Children's Medical Center
キーワード:
先天性脛骨完全欠損症
,
cogenital total absence of the tibia
,
ブラウン手術
,
Brown procedure
Keyword:
先天性脛骨完全欠損症
,
cogenital total absence of the tibia
,
ブラウン手術
,
Brown procedure
pp.1355-1358
発行日 1989年11月25日
Published Date 1989/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908235
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:当センターで経験した先天性脛骨完全欠損症3例を検討した.(症例1)初診時2歳,女子.両側完全欠損,4歳7ヵ月で大腿骨下端で支持する膝義足に準じた装具で歩行し,下腿と足部が後方に突出して外見上問題を残すが,膝立ち位の安定に有用なこと,幸い女子でスカートにかくれることから手術をせず,11歳を迎える.(症例2)初診時生後19日,男子.両側完全欠損.2歳3ヵ月で症例1と同様の装具で介助歩行を開始したが,荷重部分の疼痛,外見上の問題から,3歳10ヵ月で両側Brown手術,サイム切断を行い,8歳の現在下腿義足で独歩している.2例ともに今後の成長や思春期を迎える際に,何らかの処置の検討を要すると思われる.(症例3)初診時生後27日,男子.右完全欠損.1歳2ヵ月で症例1と同様の装具でつかまり立ちを開始,3歳9ヵ月でBrown手術,サイム切断を行ったが,大腿骨の横径が広く,膝の屈曲拘縮が残るため,未だ,義足装着に至っていない.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.