Japanese
English
症例
小児に於ける外傷性脾臓皮下破裂の2治験例並びに剔脾後の血液像について
Two Cured Cases of Subcutaneous rupture of Spleen, and it's blood-picture after splenectomy.
與芝 新平
1
,
加藤 出
1
,
大野 英男
1
Shimpei YOSHIBA
1
1日本大学医学部若林外科学教室
1NIHON University School of Medicine. WAKABAYASHI Surgical Clinic
pp.485-490
発行日 1955年7月20日
Published Date 1955/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201648
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緒 言
脾臓皮下破裂は極めて稀有な疾患とは云い難いが,近時益々激増する交通事故は,腹部外傷殊に腹腔内臓器損傷をして日常外科臨床の極めて重要な一部門となすに至つた.而して一旦腹腔内臓器の皮下破裂を来せる場合その確実な診断と適切,敏速な処置とが強く要望されるのは論を俟たない所である.
吾々は過去三年間に外傷性脾臓皮下破裂を2例経験し,而もその1例は従来の文献中最年少者の症例であつて,これに剔脾を行い,剔脾後一年間にわたり血液所見,発育状態並びに肝臓機能についてその経過を追求し些か興味ある所見を得たのでここに報告する.
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